全体的特徴として

一概には言えない部分が多すぎる

文化の特徴について話をしようとしたとき、中には説明をするのが難しい物があったりするものだ。それは単純に文化的な側面から統一されているわけではない派生を繰り返している、そんな例もあるからだ。そのため、中には同じ分類として考えられているものでも統一性がないためどうしても一概に、この概念はこういうものだからこうであると表現する事はできなかったりする。それはこのヘヴィメタルという音楽にしてもそうだ、1つのジャンルとしてヘヴィメタルがあり、その中から更に50以上あるサブジャンルとしてのヘヴィメタルがあり、そこから統一性を見出すための研究ともなれば、かなりの月日を要することになるので、一般的な目線で表現されているヘヴィメタルについて説明しよう。

といっても、大半の人がヘヴィメタルというものに対してある程度イメージは固まっているのではないかと思う。文化を歪めたことで厄介者として扱われていたX JAPANもハードロックバンドとしての地位の中で活動しているバンドで、その音楽性において最も見られるのが叫んで自らの喉を押しつぶすようなボーカルと、それに負けないギター演奏が何より特徴的だ。また中にはギターの速弾きが必ず導入されているとまで言われているが、これはイギリスのイングヴェイによって与えられた文化的な側面であり、それに触発されて取り入れているバンドも数多く存在している。

歌声でもそうだが、ギターの速弾きに見られるようなところから音楽としてはボーカルやビジュアルなどが求められるのではなく、真にバンドとしての演奏技術を披露していることを前提としているバンドでなければ、本当の意味でヘヴィメタルバンドとして認められることはない。LOUDNESSが世界的に成功したのもその実力あってこそ、そしてX JAPANの元メンバーである沢田泰司が加入する際に、男性ファンから野次が飛ぶほど嫌がられていたのも、そうした点からだ。ただ沢田氏が後にライブを通じて認められてLOUDNESSが成功するようになったと考えると、X JAPANもまた世界へと羽ばたく前にメンバーの死や体調不良などを踏まえても、実力に富んだ面々が揃っていたという事実に気付くことが出来る。そういう意味ではLOUDNESSよりも日本で言うなら圧倒的に成功したバンドと称することが出来る。

歌詞でもやりたい放題

楽曲に対してはそれこそ真摯なほどに取り組んでいるバンドが多いと思うが、個人的に思うところとしてはどのバンドも歌詞においてはかなりの確率でやりたい放題をしているなぁと言う印象を持っている。というのも、その内容は明らかに世間一般、大衆という観点から考えた際には受け入れてもらいたいと思っても中々難しいところがあるだろうというのが本音だ。聞いたことがある人もいると思うが、中には黒魔術を連想させるようなオカルト関係だったり、また猟奇犯罪に麻薬、さらに退廃的で過激な内容のモノを用いているなど、偏見の矛先として一新に受けることがある。世の健全でまだ純粋無垢なお子様にはどうやっても似つかない歌詞を聴かせるのは得策ではないと、そう考えている親御さんは多くなってしまうのも当然だ。ただ元々はひっそりと音楽を表現している、どちらかといえば世間を敵に回しているような歌詞となっているのだが、やはり文化の一種として受け入れるのは難しいと感じる人が多いのかもしれない。

ただすべてのヘヴィメタルの音楽歌詞に用いられているものが等しくその例に当てはまるわけではない、純粋に愛を表現している歌もあれば、社会問題として騒がれているニュースについての叫び、そして中にはファンタジー系な詞を書いている人もいるので、多様性という意味ではヘヴィメタルも奥が深いと感じる。そして一番勘違いしてはいけないことだが、歌詞を書いている本人の思考と内容が必ずしも同一視していいものではなかったりするときもある。活動方針などにもよるところだが、ヘヴィメタルでどのような音楽を表現したいのかと考察した時に出てくる案を取り入れてこそなので、こちらでも一概に書いている本人が危険な思考を持っているとは限らないことを踏まえておく必要がある。

ステージでもとにかく過激

ヘヴィメタルバンドのライブにおいて事故が起きる確率は、通常のアーティストのライブと比べたら相当に高いものとなっている。それもそのはず、歌詞と音楽の内容が凶暴性であればあるほど世界観を表現するために用いられるパフォーマンスもそれに見合ったものでは泣ければならないと、そう考えられているからだ。全くといっていいほど理解に苦しむと思う人もいるが、何も全員がそれを真の意味でこれは狂気染みていると捉える人がいてもおかしくはない。

音楽としては先に紹介した速弾きといったような演奏を取り入れてアクションをかけるバンドが基本となっているが、中にはバンドごとに特徴となる演出が用意されているときがある。その代表的な例としては、次のようなものだ。

ヘヴィメタルのステージパフォーマンス例

  • 1.ジューダス・プリーストの場合:ハーレー・ダビットソンに載ってステージに登場する
  • 2.モトリー・クルーなどの場合:ドラムセットの回転をしたり、また家畜の頭部をマイクスタンドに掲げてその血糊を撒き散らしている
  • 3.スレイヤーの場合:楽曲演奏中に、それに見合うように血の雨を降らせるような演出を取り入れる

こうした演出はヘヴィメタルだからこそ出来るものであり、通常のライブなどでこのような事態を招く事はまず出来るはずもない。ヘヴィメタルだからこそ出来るのだが、それでも一般として考えれば誰にでも受け入れられるようなモノではないことだけは理解できるだろう。ただそういうのはあくまで音楽を表現するためだけのパフォーマンスであって、実際にリアルでもこのようなことをしているなどの話になれば、恐ろしいことになるので未然にそういった事が起こらないようにする対策も現在ではしなければならないので、業界としての肩身の狭さは変わらずなのかも知れない。