ヘッドバンギングは計画的に

精神的な支えとするのは一向に構わない、だけど

イギリスや日本、そしてアメリカとヘヴィメタルを愛好している人は世界に数知れず存在しているものだ、そうした人達の中には普段まじめに仕事をして、その中で否応無く背負わされることになっているストレスから解放されるために赴いている、という例もあるだろう。単純に好きだからというそれ以上でも以下でもない理由の人もいるとしても、好きなことにはやはり理由は付き物だ。それが先ほどまでに紹介した例と同一であるかどうかは抜きにしてもだ、中には生きるために必要なものだと崇拝している人もいるかもしれないが、過度な好意を寄せるのは禁物だ。歌詞や音楽的な表現でカリスマ的な人気を誇っているからといって、アーティスト達は何もファンに対して自殺を仄めかしている、また社会に対して不満をぶちまけていけと、扇動している訳ではない。あくまで音楽として表現しているだけであって、そのこともキチンと認識しておかなければ取り返しの付かないことにもなる。

ただこうしたヘヴィメタルを好んでいる人達というのは実のところ、音楽の中でも格式高く世間としてもジャンルが認められているクラシックを好んでいる人達との共通点が多いとも言われている。どの辺がというと、やはり聴いている人に自己分析してもらって性格を客観的に判断してもらったところにだ。結果として『内向的』・『落ち着いている』・『創造的』といったような特徴が共通していると、そう言われている。一点だけ異なる点を上げるとするなら、それは好まれている年齢層が異なっているというところだ。ただどちらも音楽を聞くことになった動機についても共通しており、それは『劇的・舞台的なものを聞きたかったから』というものになっている。自分とは違う世界に浸りたいからこそ、抑圧されない自分をさらけ出すことでようやく生きることができるという、切実な人がいてもおかしくないのかもしれない。

しかしヘヴィメタルの場合、音楽を好むのは全く構わないのだが控えなければならない事がある。守らないと、最悪死を招きかねる事態を引き起こしてしまうこともあるというのだ。それはバンドをしている中で親しまれている、『ヘッドバンギング』という行為がもたらす首への負荷だ。

こちらも最悪、死の危険性もある

ヘッドバンギングといえば、ヘヴィメタルを始めとしたハードロックバンドに見られるパフォーマンスの一種で、ひたすら首を振りまくることでテンションが最高潮に達していると表現している。楽しいからこそ伝えたくて首を振る、またヘヴィメタルにはヘッドバンギングをする事はもはや常識中の常識で、マナーといっても差し支えないくらいのことだと考えている人もいるかもしれない。しかし、やりすぎは禁物だ。それはほとんどしたことがない人間が単純に動作やヘッドバンギングに対しての説明をされただけでも、何となくではあるかもしれないが過度に行ってしまうと首に掛かる負担がとんでもないことになるというのだけは、分かるだろう。

それもそのはず、このヘッドバンギングを実際にやりすぎてしまい脳出血になった人もいれば、またアーティストがヘッドバンギングのやりすぎで頚椎椎間板ヘルニアになるといった、肉体的に掛かる強烈なまでの負担は無視することは出来ないからだ。そんなの気合で何とかできる、などと考えている人はいないと思うが備えているからといって未然に防げるモノではない。体の異常はあっさりと前触れなく訪れるものだ、それこそヘッドバンギングを今日初めてしたと言う人が、いきなり倒れて救急車で運ばれるといった事が起きても何ら不思議だということはない。それほど実は怖い行動でもあるのだ。

身体を壊さないためにも

結論から言わせてもらえばやらないことに越したことはないのだが、どうしてもライブ時にはヘッドバンギングをミュージシャンから要求されるということもある、そうなると観客としては乗らなければならないと思うのは道理だ、そこであえて自分だけは直立不動で立っているだけでは逆に目立ってしまうだろう。それが嫌だと思っている人もいるが自分の健康の事を考えたら何を差し引いても、身体に対して気を使ってあげるのはきちんとした道理ではないだろうか。

それなら適切に、そこまで極端に首を痛めないようにするヘッドバンギングをするように、節度ある楽しみ方をすればいいだろう。ヘッドバンギングをしているだけであまり健康的とは言えないのだが、ここであえて提言すると次のようなことに気をつけながら、まだ首への負担を軽減することが出来る。

  • 対策その1:首を振る角度は最大40度までに留める
  • 対策その2:1曲丸々首を振ったら、次の楽曲では首を動かさないようにする
  • 対策その3:首だけではなく、全身を使って興奮する

この三つをするだけでかなり効果は違ってくるだろう。特に首を振る角度もどんなに大きく振りたくても40度前後までにする。ヘッドバンギングをして危険と判断されるのは、45度以上とするところまで首を振ってしまうことだ。これを守らないと首は痛めてしまい、最悪植物人間になってしまうこともあるからだ。とあるバンドマンはヘッドバンギングのやりすぎで、次同じようなことをしたら二度と歩けない身体になるだろうとまで、宣告された人もいるというのだ。そういう前例を踏まえた上で、何が自分にとって最適なのか考えなければならない。

本当に節度良く行おう

ヘッドバンギングをすることで最悪死に至るといわれてもピンと来ない、というのは問題だが現実として考えたらそういう人がいてもおかしくはない。では実際にして見てどのような症状が出始めたらアウトと感じるべきかしたら、それは吐き気や頚部通、めまいといった症状が出始めたらかなり危ないサインだと思ったほうがいい。これはあくまで表面的な症状で、肉体内部では何が起こっているかなど詳しく検査しなければ見当も付かない。

具体的にやりすぎで引き起こした症状の一例として、脳梗塞もその中の1つとして挙げられる。脳髄髄液減少症という、先ほど紹介した吐き気などの症状が出たらこちらを疑った方がいい。どれもこれも一歩間違えたら呆気なく自分と言う存在がこの世界から消えるための切符として認証され、天に召されてしまうなどと洒落にならない状況になってしまう。実際に死人が出たという情報こそないが、生死の境を彷徨うことになった人がいる事を考えたら、興奮するからという理由で首を振り続けるのはあまりにもリスクが高すぎる。

いつもの自分とは違う、理性によって押さえつけられている本能が出て興奮を圧し留めておくのはかなり辛いと、そう考えている人もいるかもしれないが、自分の命とその場限りの興奮という天秤にも掛ける価値の無い錘があるなら、間違いなく前者を優先すべきだ。素の自分になって目一杯楽しむということを目的としている人も多いからこそ、警告しておく必要がある。何をするにしても限度を守って行動しなければならないのは同じこと、ストレスから解放されたいのも分かるが、趣味こそ自分の身体を労わりながら楽しまなければならない。遊びやストレス発散になるからといっても、自分の限界を超えるような過度な行動は厳禁だ。